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他業種から介護の世界への転職を考えているものの、介護の資格をまだ持っていない方にとって、働きながら資格を取得することは、キャリアの可能性をが広げることにつながります。
ここでは、介護職が働きながら資格を取得する方法、ステップアップに適した資格、国や企業が実施する資格取得支援制度について紹介しますので、介護職への転職を考えている方はぜひ参考にしてください。

介護職が働きながら介護資格を取得する方法

無資格から働き始めることができるということもあり、働きながら資格を取得する道を選ぶ介護職も多く存在します。そのため、働きながら資格を取得する環境が整っている施設が多いのが現状です。
資格取得の方法として、通信教育やオンライン講座の活用があります。自分のペースで学習を進めることができ、無理のないスケジュールを組めるのが魅力です。
また、週末等の休日に開催される研修に参加する方法もおすすめです。講師からタイムリーな話題の提供を受けたりしながら受講すできるため、介護の理論と実践を結びつけやすくなります。
なお、介護施設や企業の中には、職場での研修を提供しているところも少なくありません。実際の職場環境に密接に結びついた研修とあって、より実践的な知識習得が期待できます。職場内での研修は先輩職員や上司から学ぶことができるとあって、集中して取り組めるでしょう。

資格取得支援制度は国や企業が資格取得をサポートする制度

国や企業は資格取得支援制度を設け、介護資格を取得することを応援しています。公的な資格取得支援制度として、教育訓練給付制度が知られていますが、介護福祉士実務者研修は「一般教育訓練給付」と「特定一般教育訓練給付」、そして「専門実践教育訓練給付」の対象です。
さらに、介護福祉士の資格取得を目指している方を対象に、修学資金を無利子で貸与する制度として「介護福祉士実務者研修受講資金貸付制度」と「介護福祉士修学資金貸付制度」があります。2つの貸付事業は養成施設を卒業後、介護福祉士として一定年数従事した場合、返済が免除されます。
大半の企業では、受講費用やテキスト代、試験の受験料などを負担したり、研修に参加しやすいように勤務時間を調整したりするなど支援体制を整えています。

介護職がステップアップするのにおすすめの資格

2024年の4月から介護職の認知症介護基礎研修の受講が義務化されました。多くの介護施設では、この認知症介護基礎研修や介護職の入門的な存在である介護職員初任者研修の取得・修了を支援する場合が多いでしょう。
また、介護職がステップアップするのにおすすめの資格として、介護福祉士実務者研修が挙げられます。介護職員初任者研修の上位に位置づけられる資格ですが、介護職員初任者研修を修了していない場合でも挑戦することが可能です。
この実務者研修の修了（取得）は介護業界で唯一の国家資格である介護福祉士試験の受験要件となっています。介護福祉士実務者研修を修了（取得）し、3年以上の実務経験を持つことで介護福祉士の試験に挑戦できるため、働きながら資格取得を目指す方に最適です。

今回のまとめ

働きながら介護資格を取得することは、介護職にとってキャリアアップに繋がります。働きながら取得するのにおすすめの資格は介護福祉士実務者研修で、3年以上の実務経験を積むことで介護福祉士の試験に挑戦することが可能です。国や企業は資格取得支援制度を設け、資格取得を奨励しています。制度を上手く活用し、働きながら介護の資格を取得してみてはいかがでしょうか。

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